STORY
         その日も、いつもと変わらない一日だった。 
 
   朝に弱いくせに、夜更かしをしてテレビを見たりして、次の日の朝、寝坊して…。 
   そんな私を、彼はいつも待ってくれいていて。 
   「朝起きれないの分かってるなら、夜更かしするなよ」 
   他愛もない会話をしながら学校に向かう。 
   なんの変哲も無い、けれど、幸せな日常。 
 
 
   そう。その日も、いつもと変わらない一日になるはずだったのに・・・・。 
 
   日常が崩れ去るのは一瞬だった。 
   私の所為で、わたしのせいで・・・・・・。 
 
 
 
   あの日から1年。 
   私の時間は止ってしまって。 
   進まない時間が、変わらない心が、あの日の悪夢が、”日常”になってしまっていた。 
 
 
 
   けれど。 
 
   『あんたが…ナナセ、サナ?』 
 
 
 
   逢えるはずのない貴方との再会で、ふたたび時間は動きはじめる。 
 
 
 
  
      
  
       
 
  
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